まだ雪深い北海道ですが、確実に春は近づいてきています。ということは、引っ越しシーズンですね。3~4月の新生活に向けて、そろそろお部屋探しをはじめる方も少なくないのではないでしょうか。今回は、ペット化物件を含め、お部屋探しのコツを伝授いたします。
現在は、インターネットでお気に入りの物件をセレクトし、賃貸仲介店に来店して内覧し、そこからお部屋を決める、という流れが主流です。そこで一般の方が戸惑うのが、同じマンションの同じ部屋を、異なる不動産会社が掲載している場合ではないでしょうか。「一体どの会社に問い合わせればいいのか……」と思う方も少なくないのではないかと思います。
実際、大家さんは入居者を早く獲得したいわけですから、会社の垣根を越えて、あらゆる不動産会社に入居者の紹介を依頼します。車のディーラーであれば、自社メーカーの車しか販売できませんが、賃貸仲介はどの物件もご紹介できるというわけです。
では、どの会社でもいいのかというと、答えは「ノー」です。ご自身が賃貸仲介店に何を求めているかを考えてください。「良質な接客をしてほしい」「とにかく安く引っ越したい」「自身の生活スタイルにあった最適な物件を紹介してほしい」などなど、求めるサービスは十人十色ではないでしょうか。
メールや電話のレスポンスの早さ、雰囲気で来店するかどうかを決めるのもいいでしょう。また、担当者との相性も重要です。担当者が嫌だなと感じたら、担当を変えてもらうのも1つですし、他社に足を運ぶのもアリです。
服を購入する際も「積極的に声をかけてほしい」という方もいれば、「放っておいてほしい」という方もいます。本来は、ルームアドバイザーがお客さまのタイプを察知し、求められる接客を提供すべきなのですが、優秀なスタッフに100%当たるとは限りません。お互いの時間を有意義に使うためにも、違うなと感じたら、早々に行動に移す方が得策だと言えます。
宣伝のようになってしまいますが、当社のルームアドバイザーの離職率は、極めて低い状況です。つまり、経験値が蓄積されてきているということ。また、ノルマも設けておりませんので、売上最優先の接客ではないということもお客様から喜ばれています。顧客一人ひとりに寄り添った丁寧な接客を心掛ければ、結果的に売り上げはついてくると考えていますので、目前の成績は重視していません。スタッフは伸び伸び楽しんで接客しているようです。
また、当社が加盟する「ピタットハウス」もそうですが、大手の看板を掲げていても、フランチャイズ加盟店ということで、運営会社が異なるケースは多々あります。各社の営業方針によって、接客のスタイルも異なるでしょう。あなたに合ったルームアドバイザーに出会い、素敵な部屋を見つけられることを願っています。
【筆者紹介】
津田 芳典(つだ・よしのり)
1980年札幌市生まれ。大手不動産賃貸会社で7年間勤務後、不動産管理会社に転職。11年不動産管理会社を設立。24年に会社売却し、第二の人生として新たなスタートを切る。愛犬4匹(トイプードル、チワワ)と暮らす。