「ペットと賃貸」2020年最後のコラムとなります。本日もよろしくお願いいたします。
今年の締めは、私の暮らしにもとづく話しをさせていただこうと思います。
多頭飼いの「トイレトレーニング事情」とは
私は現在、わんこを5匹飼っています。いわゆる〝多頭飼い〟です。そのうち2匹は、生活を共にしてから5年が経ちました。ペットと暮らして5年も経つと、いろいろなことが起こります。生きものですので、当然のことですね。
5匹もいると、頻繁にペットシーツを変えることになります。変えた途端、すぐに他のわんこが用を足すことも、珍しくありません。トイレは複数配置していますが、シーツ交換は一日平均、20~30回していると思います。
少しでも気を抜くと、キレイ好きだからなのか、はたまた〝自分以外の誰かが用を足した場所にするのが嫌〟なのか、トイレ以外で粗相されてしまうことも…。
中にはトイレが少しでも汚いと、新しいシーツになるのを待ち、取り替えた瞬間に用を足す子もいます。わんこって本当にデリケートだな、すごい習性だな、なんて感じたりします。
もちろん大変なこともたくさんあるのですが、私がわんこと一緒に生活を送る上で、絶対にしないようにしていることがあります。それは〝怒らないこと〟です。
根気良く〝人間との暮らし〟を覚えてもらう
過去には愛犬が誤ったことをした際、怒ったこともあるのですが、私の体感上〝怒ってやめさせる〟、〝強制しようとする〟行為のほとんどは、逆効果であると思っています。
例えば愛犬が排泄場所を何度間違っても、決して怒らず、毅然とした態度で拭き取ります。トイレの場所を認識するまで、匂いでわかるよう工夫してみたり、催しているのがわかった際、すぐにトイレへ誘導するなど、根気よく向き合います。繰り返していくうちに、自然と場所を覚えるようになるわけです。
覚えが悪く、都度叱っていたときには、どんどんトイレ以外でするようになり、互いにとってストレスでしかありませんでした。
まったく怒らず〝できたときにたくさん褒める〟という方式に切り替えてからは、わんこも1つひとつ、できることが増えていきました。まるで意思疎通がとれているようで、こちらとしても嬉しくなります。
動物は言葉を発せませんし、私たちも完璧に彼らの気持ちをくみ取るのは難しいです。違う種別と暮らすというのは、それだけ難しいことですが〝わかりあえた〟と感じるときの喜びは、ひとしおです。
自然に緩やかに、人間との生活のルールを覚えていってもらう…私はそんなスタンスで、わんこと一緒に暮らしています。
今日はタイミング良く、クリスマス!愛犬と一緒にケーキを食べる、年に一度の機会を楽しみます。ペットと生活をされているみなさんも、良いクリスマスとなりますように。そして良い年をお迎えください。
来年の「ペットと賃貸」も、どうぞよろしくお願いいたします!
【筆者紹介】
津田 芳典(つだ・よしのり)
1980年札幌市生まれ。大手不動産賃貸会社で7年間勤務後、不動産管理会社に転職。11年不動産管理会社を設立。24年に会社売却し、第二の人生として新たなスタートを切る。愛犬4匹(トイプードル、チワワ)と暮らす。