〝いつもとは違うお正月〟を終えたばかりですが、普段に比べると、来客が多いご家庭もあるのではないでしょうか。
人に慣れていない猫は〝テリトリーに危険な存在が侵入してきた!〟と、不安やストレスを抱える子も少なくありません。そんなときに〝自分だけの居場所〟があると、猫も飼い主さんも安心して過ごせますよね。
今日は「猫のケージトレーニング」のお話しです。中にはケージを設置されていないおうちもあるかと思いますが、猫にとってのケージは、犬同様、とても大切なもの。ケージ=安心できる場所だと、教えてあげましょう。
今回も猫ブリーダー兼ホリスティックカウンセラーの資格を持つ講師・菊池恵さんのお話しを再録。可愛いにゃんこたちも登場しますので、お楽しみに♪
【セミナー講師紹介】
エキゾチック・ショートヘア・マンチカン専門
キャッテリールー&デュー代表/ホリスティックカウンセラー
菊池恵さん
愛猫
ぷーちゃん
(♂・エキゾチック・ショートヘア)
「猫との暮らしは毎日が楽しく、とても癒やされます。猫の仕草や鳴き声などを理解することによって、関係性をより良いものにすることができます。猫をお迎えする方はもちろん、すでにお迎えされている方にとっても『猫を理解する』ことが大切です」
なぜ猫にもケージが必要なの?
一般的に猫は、住み慣れた場所に〝見慣れない顔〟、〝知らない匂い〟を感じると、警戒心をあらわにします。中には来客を歓迎する猫もいますが、稀と言っていいでしょう。神経質な猫だと、物陰に隠れて出てこない、マーキングをするなど、いつもとは違う行動に出ることもあります。
対処法として、一時的にでもケージに避難させてあげることで、猫の気持ちを落ち着かせます。
ケージに慣れておくメリットは他にも多数あり、例えば動物病院での入院や、災害時の避難場所での生活など、猫のために必要なトレーニングだと言えます。ケージに抵抗がある猫が突然このような状況になると、ストレスから体調不良を引き起こすことも。いざというときのため、日常からの備えが必要です。
猫ケージは〝広さよりも高さ〟
では実際に、どうやって猫にケージに慣れてもらうのか、トレーニング法をご紹介します。
【ケージトレーニングの仕方】
①ケージの中に好きなおやつやおもちゃ(猫が1匹で遊んでも危険のないもの)を入れる。いきなりケージに入れるのが難しい場合は、ケージ周辺におもちゃなどを置き、少しずつ慣れさせる
※ケージに入ってもすぐに扉は閉めず、自由に出入りできるようにしておく
②十分に慣れたら扉をそっと閉め、優しく声かけし、最初はすぐに出してあげる
※出たがる様子がなければ、このままでOK
③徐々にケージにいる時間を長くし、1匹で待てることに慣らしていく
垂直運動を好むと言われている猫には「2段ケージ」がオススメです。大切なのは〝広さよりも高さ〟と言われています。
慣れるとこんな風にリラックスしてねんねするニャ~。ハンモックもお気に入りニャ!