ここ最近、記録的な大雪や大寒波が続いていますね。それに伴い、体調不良を引き起こす人も少なくありませんが、大変な思いをしているのは、人間だけではありません。
寒さや気圧の変化によって、わんこやにゃんこの体調にも影響があります。特にシニアはこの時期、不調になる子が増える印象です。ぜひ注意深く観察してあげてください。
今回は「猫と楽しく暮らそう!」の最終章〝ブリーダーは、こんな症状が出たら病院に行く!〟をご紹介します。
当記事は、猫ブリーダー兼ホリスティックカウンセラーの資格を持つ講師・菊池恵さんのお話しを再録。可愛いにゃんこたちも登場しますので、お楽しみに♪
【セミナー講師紹介】
エキゾチック・ショートヘア・マンチカン専門
キャッテリールー&デュー代表/ホリスティックカウンセラー
菊池恵さん
愛猫
ぷーちゃん
(♂・エキゾチック・ショートヘア)
「猫との暮らしは毎日が楽しく、とても癒やされます。猫の仕草や鳴き声などを理解することによって、関係性をより良いものにすることができます。猫をお迎えする方はもちろん、すでにお迎えされている方にとっても『猫を理解する』ことが大切です」
食事や排泄、呼吸や行動が健康のバロメーター
一般的に、猫は〝具合が悪くても平気なフリをする〟ことが多いと言われています。犬よりも体調不良に気づきにくいことが少なくありません。飼い主が異変に気づいたときには、かなり症状が進んでいた……なんてことにならないためにも、日頃から観察や触れあいを大切にしておきましょう。
「私(ブリーダー)はこんな症状が出たら、病院に行く!」
○食欲がない
→猫の〝絶食〟〝拒食〟は、決して楽観視してはいけません。少しでも何か口にできるよう、促す必要があります
〝食べない〟の基準は「仔猫は12時間」、「成猫は24時間」を目安に考えましょう。中にはフードを変えたら食べる、ということもあります。ウエットフードを温めて香りを出すと、食欲増進につながりやすいです
猫には「ネオフィリア」と「ネオフォビア」(新奇恐怖症)という習慣があります
ネオフィリアは〝好奇心から新しいものを好む〟という意味合いがあるため、いざというときのためにも、フードのバリエーションは多い方が安心です。日頃から数種類のストックを心がけましょう
一方、ネオファビアはその逆の意味。〝警戒して食べない〟ことを指します。一度吐くと〝不快な思いをしたから、これはもう食べたくない〟と拒絶する猫もいます
○元気がなく、あまり動かない
○暗くて狭いところに行きたがる
○嘔吐や下痢、便秘などの消化器症状
→これらが一回のみで元気そうならば、様子見でもいいでしょう
○目やにが出ている
○オシッコが出ない、色がピンク(血尿)
→猫砂だと、オシッコの色がわかりにくい場合があります。砂の下にペットシーツを敷くことで、色や量を確認することができます。何か異変を感じたら、シートを工夫して利用しましょう
「膀胱炎」は夏~秋にかけ、気温が下がる時期に起きやすいです。室温はこまめに気にかけてあげてください
○水を異常に飲む
○急に痩せる
○くしゃみ・咳が出る
○遊んだあとに、口呼吸をする
→猫は基本的に開口呼吸をしないため、続くようであれば、何らかの異常が考えられます
○粗相を繰り返す
安心のために、定期検診がオススメ
今回は愛猫家であり、ブリーダーでもある私が病院に連れて行くタイミングをご紹介してみました。上記以外であっても、気になることがあった際には、病院へ行くことをオススメします。
人間同様、猫にとっても「未病」が大切です。日頃のケアはもちろん、定期的に検診を受けることで、健康を維持しやすくなります。
猫に関するあらゆる知識はもちろん、私はホリスティックケア・カウンセラーでもありますので、気になることがありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
それでは引き続き、みなさまのハッピーキャットライフを応援しております♡またお会いしましょう!