再三、同じことを発信しており、そろそろ煙たがられるかとも思うのですが、どうしても悲しい事故や迷子をなくしたいため、わんにゃんハート編集部からいま一度。

ずっと考えているのですが、囲いのない屋外で愛犬をノーリードにする理由・メリットって何でしょうか。ノーリードの犬を【迷子になった】と表現する人が多くいますが、迷子になったんじゃないです。【迷子にした】のです。

キツいことを言うようですが、仮に無事だったとしても、寒空の中、夏は猛暑の中を彷徨わなければいけなかった犬たちのことを考えてみてください。

ここで冷静に、なぜノーリードにする必要やメリットがあるのかを考えてみました。

●犬を自由に走り回らせてあげたいから
⇨広いドッグランではダメですか?その解放的な喜びと安全性を天秤にかけたら、どちらが大事でしょうか。

●呼び戻しができるから、安全な場所だから
⇨それは絶対ですか?今日までできてたことが、明日できなくなる可能性があるとは考えられませんか。天変地異などが起きた場合、愛犬がこれまでになかった行動を起こすリスクはないでしょうか。小型犬の場合、猛禽類に連れ去られた例もあります。

●リードをしていない写真・動画が撮りたいから
⇨価値観はそれぞれですが、個人的には、リードを繋いでいる写真=マナーの現れであり、全く完成度が落ちるとは思いません。その一瞬を撮りたいがために、犬の命を懸けるのは違うと思います。どうしてもリードが不必要であれば、例えば細くて写り込みにくいショーリードを着用したり、撮影後に加工するなど、工夫できると思います。これは多くのドッグカメラマンにも問いたいことです。

●愛犬がいなくなったら、悲しくないですか?
⇨一番はここだと思います。シンプルに想像して、どうでしょうか。私なら気が狂います。実際に編集担当・後藤の愛犬・ファーファがノーリードの犬に襲われて亡くなったときには、狂人と廃人の狭間で呼吸をするしかありませんでした。

ペットの死は、老衰で寿命を迎えてのお別れであっても、胸が張り裂けそうなほど苦しいもの。予期せぬ別れ、防げるはずの事故を人間の過信で起こしてしまうのは、あってはならないと思います。例えそれが、人間社会の法律のように、罰せられなかったとしても。

そろそろ過去の事例から学び、ノーリード=アンモラルだと、犬社会を強化していきませんか。一人ひとりが啓発者に…とまでは言えませんが、みんなが当たり前にリードを手で繋ぎ、SNSに投稿する写真や動画でしっかりリードをしていたら、自ずと変わっていくはずです。はっきり言って、うんこを拾うよりずっと簡単です。

ノーリードが引き起こした迷子や事故で命を落とした犬たちに報えるよう、みんなで犬の未来を変えていけますように。

そしていま迷子になっている子たちが、みんな無事に飼い主さんと再会できることを願っています。すべては、犬のために。

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