先日スタートした「ペットと賃貸」コラム。月に2度(第2、第4金曜予定)更新で、第2回目となりました。

筆者は、道内外で賃貸物件を5000戸以上管理(半数以上がペット可物件)し、さらに賃貸仲介店「ピタットハウス」を札幌市内で3店舗運営する「シティビルサービス札幌」の津田芳典社長。〝愛犬家不動産〟の視点で、ペットとより幸せに共存するためのヒントをお送りします。

愛犬や愛猫と引っ越しする予定がある人はもちろん、動物を愛するすべての人に、ペットとの住まいや地域との関わり合い、ときには命の尊さなどを発信していきます。

「ペット可」と「ペット専用賃貸」は似て非なるもの

今回のコラムでは「ペット可賃貸物件」において、見分け方の1つをお話します。

ペットを飼える賃貸で検索すると、基本的には【ペット可】と表記されているものが多いかと思いますが、稀に【ペット専用賃貸マンション】というものがあります。どちらも同じに捉えられがちですが、実は意味合いが違うということをご存知でしょうか。

少し補足説明させていただくと、前者のペット可というのは〝もともとペット不可だったが、可能になった〟ケースが多いです。ペット可とはいえど、実際にその住居でペットを飼っている人は、1割程度と考えていいでしょう。設備でも特に何か突出したものはなく、あくまで〝一般賃貸物件をペット可にしたもの〟が多くあげられます。

それに対し、ペット専用賃貸マンションというのは、基本的に新築時から〝ペットと一緒に暮らすこと〟をコンセプトにつくられています。例えば、共用部には犬の散歩後の足洗い場があったり、居室内にも、さまざまな工夫がなされていたりします。こういった賃貸物件は、ペットを飼われている比率が高いです。

まとめると「ペット可物件は、居住者の1割ほどがペットを飼っている」、「ペット専用賃貸マンションは、9割以上がペットを飼っている」となります。

この説明だけを聞くと、賃貸物件を探すときには、ペット専用賃貸マンションを探すのがいい、と思われるかもしれませんが、これらの条件には、どちらもメリット・デメリットがあります。一概にどちらが良いとは言い切れませんが、ご自身とペットが一緒に暮らすことにおいて、最適と思われる方を選んでいただきたいと思います。そのひとつの指標になればと思い、今回のコラムでご紹介しました。

こちらのペット可とペット専用賃貸マンションのメリット・デメリットは、次回のコラム(11月13日更新)でお話させていただきます。

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

【筆者紹介】
「シティビルサービス札幌」
津田 芳典(つだ・よしのり)社長

http://city-bld.net/

1980年札幌市生まれ。大手不動産賃貸会社で7年間勤務後、不動産管理会社に転職。11年独立。「ピタットハウス南郷7丁目店」「ピタットハウス中島公園店」「ピタットハウス北12条店」も運営。私生活では愛犬5匹(トイプードル、チワワ)と暮らす。写真はねおくん(♂・4歳・トイプードル)。

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