我が家に来て、わずか1年半でお空に昇ってしまったすみれ。

当初は飼えなくなった人から一時保護として預かる予定だった。

でも、ドーベルマンのセナとすぐに親友になり「もう家にいなさい」と我が家の仲間入り。本当に愛情深く、思慮深く、美しい秋田犬だった。

日本犬飼育が初めてで、来た頃は私自身、かなり構えていた部分があったのだけど、拍子抜けするくらい馴染むのが早い子だった。

毎日セナとじゃれ合う姿は本当に微笑ましく、愛おしかった。

亡くなる1カ月ぐらい前から、散歩中に歩かなくなってしまうことが多くなり、尿も匂いがきつくなって、受診。

最初は膀胱炎の治療をしていたものの、治らずに精密検査。

結果は「老齢性の末期腎不全」。

まず、すみれがそこまでの老犬ということが信じられなかった。引き取ったときには若い犬と認識していたが、実際は繁殖経験のある、かなりの年齢の犬ではないかとのことだった。

診察台で力無くしっぽを振るすみれの横で、獣医師が「この子はあと1カ月持たないかもしれない。いまこの状態で生きているのも、すごい」と。

まさかの余命宣告に体の力が抜けて、この間まで元気に走り回っていたすみれが頭に浮かび、どうして?もうお別れなの?と、涙が溢れて止まらなかった。

でも、すみれはまだ頑張っている。
まだ、生きている。

諦めずにできることは何かを聞いたら、家で脱水を改善する点滴を続けること。とりあえず、やれることはやろう。

それから毎日家で点滴。しかし、日に日に弱るすみれ。

数日後には食事も水も受けつけなくなり、娘が帰ってくるのを待つかのように、娘がすみれを泣きながら抱きしめ、名前を呼ぶのを聴いて、息をしなくなった。

すみれは本当に「愛情」を教えてくれた子だった。

たった1年半しか一緒にいられなかったけれど、すみれみたいな秋田犬はどこにもいないんじゃないかというほど、素晴らしい秋田犬だった。

ありがとうを伝えきれないけど、今度は赤ちゃんのときから、ずーっと一緒に居たいね。

愛してるよ。

Fromまいこ、るな

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