ノーリードはやめにしよう

すごく悩みましたが、ご報告させてください。できるだけ感情をおさえて、記録に残します。この子の死から、未来の被害、加害を防げることを願って、発信いたします。

4月19日、札幌某所にて。編集・後藤の愛犬、ヨーキーのファーファが、ノーリードの犬に襲われて亡くなりました。生後9カ月の短い生涯でした。

散歩をしようと歩き出した際、死角にいた大型犬が覆いかぶさってきました。ほんの一瞬の出来事で、次に見たとき、ファーファはもう、いつものファーファではありませんでした。

力無く、だらんとした身体を抱き上げたとき。何が起きたのか、理解できませんでした。頭に触れると、ふにゃりと柔らかい感触がしました。モノのように扱われてしまったファーファの姿、名前を呼び続ける自分の声が、いまも頭から離れません。

すぐに病院に向かいましたが、心肺停止でした。獣医師は懸命に蘇生を試みてくれました。でもファーファは、戻ってきてはくれませんでした。尊い命や未来が、ほんの一瞬で奪われてしまいました。

それから私の生活は一変しました。喪失感や罪悪感や後悔で、廃人のように呼吸するしかできませんでした。33年間の人生で、一番苦しい時間を過ごしました。

あのとき襲われたのが私だったら、どれだけ良かったか。ジッとこちらを見つめる写真の中の瞳に、ごめんね、ごめんね…と呟くしかできません。この仕事を続けていくことも、普通に生きていくことも、私にとっては難しいことでした。

でも「わんにゃんハート」がスタートして、たくさんの方々が会員登録をしてくださいました。まだまだ未熟な媒体と編集者ではありますが、こんな悲劇が二度と起きないよう、声を上げていきたいと思いました。そして私はケジメをつけるため、弁護士と一緒に闘いました。

奮起しようと思えたきっかけは、ファーファの死だけではありません。今回、被害者という立場になり、過去のノーリードが招いた事故や、無責任な人間により命を落とした犬たちの事故を、たくさん知りました。泣き寝入りに近い形で終え、いまも胸を痛めて暮らす人たちも少なくありません。

命を奪われた犬たちが、どれだけ無念だったか。怖かったか、痛かったか…そして悲痛な想いをした飼い主さんの気持ちが、手に取るようにわかります。みんな唯一無二の命です。どんなに泣き叫んでも、同じあの子が戻ってくることはありません。

動愛法は少しずつ成熟していますが、残念ながらいまの法律では「物損事故」として処理されます。こんなにも犬や猫を家族として大切にする時代なのに。そんなのって、おかしいんじゃないでしょうか。

加害者側からの対応に、私は誠意を感じることができませんでした。後悔しないよう、何度も手紙を書き、気持ちをぶつけました。たまたま担当してくれた弁護士が愛犬家で、大変力になってくれました。心から納得のいく結果ではありませんでしたが、7月上旬に示談を迎えました。

でもやはり、私や家族の気持ち、生活が元通りになるには、まだまだ時間がかかりそうです。できるだけファーファが好きでいてくれたはずの自分に戻ろうと、努力しています。

ここでもう一度【ノーリードはやめて】と訴えます。「うちの子は大丈夫」ではなく、他の犬や人や環境も守れてこそ、愛犬家です。いまでも実生活やSNS上でノーリードを見るたびに、残念な気持ちになります。

ノーリードは条例違反です。どんなにコマンドが効く子であっても、突然大きな音がしたら?地震が起きたら?犬は一瞬で、想定外の行動を起こす可能性があります。

「犬は飼い主が全て」です。だからファーファの死も、私に責任があります。もう姿は見えなくなってしまったけど、この子にできなかったことを未来に繋げていくのが、自分の償いと使命だと思っています。

まずはわんにゃんハートのイベントや撮影会から、より安全性を第一に、危機管理能力やマナー・モラルの向上を啓蒙していきたいです。どうかご協力のほど、よろしくお願いいたします。

最後に…

今日、7月21日で1歳になるはずだったファーファ。
直接おめでとうが言えなくて、ごめんなさい。
守ってあげられなくて、本当にごめんなさい。

あなたの命を決して無駄にしません。
とても楽しく、幸せな4カ月でした。

お誕生日おめでとう!そしてありがとう。

ファーファ

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