本日より、不定期で「特定非営利活動法人ホッカイドウ・アニマル・ロー(以下、HALAW)」がペットライフに関するコラムを執筆させていただくことになりました。

第 1 回目は、HALAW代表理事を務める今井 真由美が担当します。 どうぞよろしくお願いいたします。

HALAWは行政書士が中心となり、ペットライフに必要な法律とペットの飼育・ 看護・犬のしつけなど、各分野に精通した専門家と共に「ペットの出会いからお別れまで」をサポートするセミナー・勉強会などの開催が主な活動です。

「ペットの出会いからお別れまで」とは「適正飼養と終生飼養」です。 動物愛護管理法には飼い主の責務(責任と義務)として「適正飼養と終生飼養」が定められています。

飼い主に求められる「適正飼養と終生飼養」とは【ペットの習性等を正しく理解して、人に危害を加えたり迷惑をかけないよう飼養し、ペットを最後まで責任をもって飼養に努めること】です。

ではペットを迎えるとき、どのように「適正飼養と終生飼養」を意識したら良いのか。私自身の猫たちとの暮らしから、お話したいと思います。

室内飼い猫生活一年生の始まり

私は現在、夫と2匹の愛猫と生活しています。今まで5匹の愛猫を看取りました。 最初に迎えたティファニー(チンチラ )は、28年前のことです。 友人の飼い猫を1カ月ほど預かった後、猫がいない喪失感に陥り、ショップで飼い主の出会いを待っているティファニーに出会いました。 ティファニーは飼い主とのご縁がなかった猫で、個体が大きくなり、狭いケージ生活で窮屈そうに見えました。

営業トークかもしれませんが、店長さんに「長毛猫は手入れが大変で、初心者向けではないけれど『飼い主になってほしい』って、この子が見ているんだよね」と言われ、このままティファニーに出会いがなければ、繫殖猫としての道が待っていることを知り、家族の一員として迎え入れました。

当時はネット環境が普及されていない時代だったので、室内飼い一年生の私は、 まず猫の飼育に関する本を購入。情報が限られている中で、ブラッシング・ワクチン接種・繫殖の予定がない場合は去勢手術することも含めて、学びました。何もかもが初めての経験で、また、本に書かれていないティファニーの性格・好き嫌いもあり、毎日が発見でした。

そうです。かつての私もティファニーを迎えた際には「適正飼養と終生飼養」を意識していなかったのです。 ティファニーは心が優しく、おっとりとした性格で20年の猫生涯を閉じ、20年間ずっと夫婦生活を支えてくれた大切な家族でした。

ティファニーが虹の橋を渡ったとき「私はティファニーが望む飼い主だったのか」「我が家の家族になって良かったのだろうか」と、もっと何かしてあげられたのではないかと、後悔の念が溢れました。今でも忘れられない記憶です。

“後悔”。それがきっとペットを迎えるために必要な「適正飼養と終生飼養」の意識を持つ大切なきっかけだと思っています。

今回のコラムはここまでとします。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

NPO法人 HALAW(ホッカイドウ・アニマル・ロー)
10月23日(土)オンラインセミナー「シニア猫と暮らす」スタート!ペット介護をテーマに、訪問動物看護師・青山ともみさんを講師に、まだ情報の少ない猫の介護ケアについて解説します。参加費は無料。詳細やお申込みは、下記URLをご確認ください。
https://www.facebook.com/halaw.hokkaidou/

ぜひシェアをお願いします