札幌清田区のドッグラン＆カフェ「遊来楽～ゆらら～」が3月22日に閉店

札幌清田区のドッグラン＆カフェ「遊来楽～ゆらら～」さんが、3月22日に閉店することになりました。住宅街にひろがる約200坪の天然芝のランには、5年3カ月の間、たくさんのわんこと飼い主さんが訪れました。

ランで楽しく駆け回り、休憩がてら、カフェで犬談義を繰り広げたり。思い出が尽きない飼い主は多く、閉店を惜しむ声が寄せられています。今回は「遊来楽～ゆらら～」のオーナー・木下由美子さんが、遊びに来てくれたみなさんへ、感謝と共に〝ドッグランの大切さ〟をお伝えします。

Ｑ，「遊来楽～ゆらら～」さんができたきっかけを教えてください。

木下さん　同店の誕生は〝遊休地〟にフェンスをつけて「マイドッグラン」にしようと工事をしたのがきっかけです。たちまちご近所に話しがひろがり「使用料を支払うので、良かったらうちの子も使わせてもらえませんか？」とお声がけいただくようになりました。

我が子のためだけでなく、たくさんのわんこに利用いただくのは、大変有意義なことと感じました。そこからトントン拍子に、開店へと向かいました。

Ｑ，閉店を決められたご理由を教えてください。

木下さん　1つは、随分前から「膝の半月板損傷」を患っていることです。なかなか回復せず、ランの整備や除雪などをしている限り、完治は難しいと感じました。

また、看板犬（ラブラドール・レトリーバー）のるいが、今年9歳になります。大型犬ゆえ、立派なシニア犬です。愛犬ながら、いつも悠然と穏やかにお客様を出迎えてくれる、頼もしい相棒です。

それでもやはり、ストレスがかかっていることは否めません。今まで4頭のラブラドールを看取ってきましたが、私の年齢を考えると、大好きなラブラドールと暮らすのも、現在のるいが最後と思っています。そのため、これからの時間は普通の家庭犬として、ゆっくり穏やかに、のんびり暮らしてほしいと思っています。最期の瞬間まで、この子に私の時間を費やしたい。1人の飼い主としての気持ちを優先することにしました。

Ｑ，印象に残っているエピソードを教えてください。

木下さん「ここのランは管理がしっかりしていて、ママさん（私）は厳しいところがあるけれど、大きな事故などなく、安心して遊ばせられる」と、遠方から足繁く通ってくださる方もおりました。〝安心安全〟と言っていただけることが、とても嬉しかったです。

また、看板犬（ラブラドール・レトリーバー）のるいが、今年9歳になります。大型犬ゆえ、立派なシニア犬です。愛犬ながら、いつも悠然と穏やかにお客様を出迎えてくれる、頼もしい相棒です。

Ｑ，今後の活動予定について。

木下さん　今後は今の場所から移転して、自宅兼事務所とし、屋号を「ドッグサポートゆらら」と変えて、活動します。

ペット介護士の資格を活かし、今までも行ってきた「手作りごはん」のカウンセリングや、老犬介護のサポートに重きを置く予定です。今まで扱ってきたナチュラル用品やオーガニックハーブの販売なども、引きつづき行ってまいります。わんこたちのため、これからも微力ながら、みなさんのお力になれれば幸いです。

Ｑ，来店されていた方へのメッセージをお願いします。

木下さん　当店は3月22日をもって、閉店とさせていただきます。約5年3カ月の営業でしたが、沢山の飼い主さんとわんこに足を運んでいただきました。わんこと暮らすことは、どれだけ素晴らしい日々かを感じてまいりました。

「ときには愛犬に、自由運動を」と願う飼い主さんとの犬談義に花を咲かせ、共に笑い、喜び、時には悲しいお知らせに涙して、たくさんの時間を共有させていただきました。私にとってもるいにとっても、これらの経験は宝物です。本当に素晴らしい時間をいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。

私とるいにとって、閉店日である「3月22日」は、特別な日です。2年前に亡くなった看板犬りる（享年14）の命日でもあります。きっとりるはこの日、帰ってきてくれるのでしょう。1人と2頭で始めたお店。最後のその日も、亡きりると共に、1人と2頭で締めくくりたいと思っております。残りわずかとなりましたが、楽しい時間を共有できれば幸いです。ぜひ、遊びに来てください。

そして最後に・・・・・・

ドッグランという場所は犬たちにとって〝なくてはならない場所〟と思っております。お散歩ではつかない自由運動で付く筋肉は、やがてやってくるシニア期に、大きな力をくれます。飼い主さんと愛犬のコミュニケーションの場でもあります。自由に走らせるばかりではなく、待てや呼び戻しの練習などにも、有意義に使える場所です。

当店は閉店いたしますが、これからは我が家も、イチ飼い主と愛犬として、どこかのランには遊びに行きたいと思っております。見かけたら是非、お声をかけてくださいね！