「ペットと賃貸」第4回目のコラムとなります。本日もよろしくお願いいたします。
ペットと共存生活を送る中で、切っても切り離せないのが【騒音問題】。私の経験や考えをもとに、お話しさせていただきます。今後、犬や猫をお迎えされる方への参考になれば幸いです。
夜間まで続く無駄吠えに、悩まされた過去
私が賃貸マンションに住んでいた時代、他室の犬の鳴き声に悩まされた経験があります。
そうは言っても、私も犬と暮らしている身です。自然に出てしまう鳴き声など、仕方がないと理解している部分もありました。しかし、結果的にはその騒音がきっかけとなり、引っ越しをしてしまいました。
その他室では多頭飼いをしており、人が通り過ぎたり、ちょっとした物音がある度に2匹が反応していました。大きな鳴き声が高頻度で聞こえる日もありました。
日中はまだ良いのですが、深夜までその状況が続くと…犬が好きな私であっても、厳しいものがありました。
しかし、飼い主が一緒にいるときには犬も落ち着いているようで、静かでした。
どうやら飼い主が不在だと、犬は廊下を歩く音や周りのちょっとした音を拾い〝飼い主が帰ってきたんじゃないか〟と反応してしまうようです。
〝留守番中のペット〟のこともよく考え、責任ある飼い主に!
単身者でペットを飼われる方の理由に「一人で寂しいから」という声が多くあげられています。しかし、留守番をしていて寂しいのは犬も同じかもしれません。
犬側にもいろいろな性格があります。寂しがり屋の犬だと、飼い主と離れている時間をストレスに感じ、無駄吠えに繋がってしまうケースもあります。
現代社会では、ペットの鳴き声に関する騒音苦情は、少なくありません。これは飼い主として、責任を持って向き合う必要があります。
しつけをできるのが一番ではありますが、個人的にはまず〝一緒にいる時間を増やす〟など、環境改善を試みるのが良いと思います。
飼い主が小手先で「うるさい!静かにしなさい!」と怒るのは、ペットショップなどのスタッフいわく〝かまってもらえている〟と勘違いする犬が多く、逆効果とのことです。
〝できるだけ一緒にいてあげられる環境かどうか〟は、ペットとの暮らしにおいて、快適に過ごせるかどうか、大きな要素であると言えます。今後、犬を迎えようと考えている方は、自分が外出しているときのイメージをするのも大切です(猫の場合はまた別のようですが…)。
騒音問題は、一度指摘した(された)からと言って、すぐに改善されるものとは限りません。
責任ある飼い主になるためには、いくら犬や猫が好きであっても、安易に迎えることはオススメしません。自身の環境とよく向き合い、幸せなドッグ&キャットライフを過ごしていただきたいです!
【筆者紹介】
津田 芳典(つだ・よしのり)
1980年札幌市生まれ。大手不動産賃貸会社で7年間勤務後、不動産管理会社に転職。11年不動産管理会社を設立。24年に会社売却し、第二の人生として新たなスタートを切る。愛犬4匹(トイプードル、チワワ)と暮らす。