ペットと賃貸、第8回目のコラムとなります。本来は1月22日(金)掲載予定でしたが、業務等が重なった関係で、1週遅れとなりました。ご了承ください。

今回のテーマは〝ペットの食事〟です。本日もよろしくお願いいたします。

可愛いからこそ、何でもあげない!

ペットと賃貸

みなさんは普段、愛犬や愛猫に、どんなものをあげているでしょうか。一般的には〝カリカリ〟と言われるペットフードが主流ですが、中にはペットを人間の家族のように想い、人間と同じものをあげる、という話しを聞くことがあります。

〝手作り食〟として日々、栄養バランスやカロリー計算などをされている場合は別ですが、むやみやたらに何でもあげてしまうというのは、非常に危険です。多くの動物病院いわく、やはりわんこやにゃんこの身体に一番良いのは、ドッグフードやキャットフードと言われています。考え方はそれぞれですが、これらのフードを与えるだけで、必要な栄養が十分まかなえる、と説明する獣医師は少なくありません。

しかしペットフードと言っても、クオリティはピンからキリまで。現在は人が食べても問題ないとされる〝ヒューマンクオリティ〟クラスも販売されています。その子の体質や年齢、ご家庭の経済状況にもよりますが、良質なものを見極め、できるだけ安全かつ美味しいものを与えてあげたいですね。

中には過保護が行きすぎてしまい「我が家はカリカリフードを食べない」という話しを耳にすることも。だからといって人間同様に味の濃いものばかりを与えていると、よりペットフードを口にしなくなります。

一般的にはシニアになると、食が落ちると言われています。食欲を引き出すため、老年期には味の濃いものや匂いの強いものを与える飼い主さんが多いです。一方、若い頃から味の濃いものに慣れている子たちは……いろいろな手段の効果が、期待できなくなってしまうでしょう。

また、人間の食事を与え続けることにより、塩分の過剰摂取で、内臓が弱りやすくなったり、大きな病気を引き起こす原因になることもあります。これらのことから、食生活の大切さは、動物も人も同じと言えます。

〝可愛いから〟という視点が、時には愛犬や愛猫の健康を害したり、寿命を縮めてしまう可能性があります。

私自身も「愛犬が欲しがるから…」という誘惑に負けず、ときには心を鬼にして、与えるものにはこだわっていきたいです。

【筆者紹介】
津田 芳典(つだ・よしのり)

1980年札幌市生まれ。大手不動産賃貸会社で7年間勤務後、不動産管理会社に転職。11年不動産管理会社を設立。24年に会社売却し、第二の人生として新たなスタートを切る。愛犬4匹(トイプードル、チワワ)と暮らす。

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