3月に入り、ようやく気温が上昇してきました。わんこやにゃんこも、ひなたぼっこする日が増えているのではないでしょうか。

先月末、GACKTさんによる〝ペットロスになった知人への、愛犬譲渡〟報道が炎上していましたね。批判する人が多いように感じましたが、中には肯定している人もいました。

この報道に関し、私の視点で感じたこと、ペットの立場に立って感じることをつづりたいと思います。

自分の愛犬を手放すということ

この内容ですが、法的には「問題ない」とされています。現在の日本では、犬は〝動産〟として扱われる――。つまり〝モノ扱い〟の立ち位置にあるからです。

この件を通し、私が一個人としてどう感じたかというと〝価値観、または温度差の違いによるもの〟が大きいと受け取りました。私が同じ場面に立ったとき、知人の妻のペットロスに対して「自身の愛犬を譲渡する」という発想は、まったくもって考えつかないです。

「どんな家で育てられたら、良い生活ができるのか」など、多少なりとも環境を考慮することはあるかもしれません。でもそんなこと以前に、私は愛犬を人間の子と同等に、尊く思っています。我が子を他人に譲渡するなど考えられません。

ペットの気持ちを考えるのがなにより大切

しかし、これまでの環境や置かれている現状によっては、違う考え方もあるかもしれません。私の場合は、100歩譲って愛犬を譲渡したとして、自分がペットロスになるのが目に見えています。そしてなにより〝愛犬はどう感じるのか〟という視点をなくさないようにしたいです。

ペットと暮らす人も、千差万別。経済状況も家庭環境も、みな大きく異なります。「食に対しての考え方」や「どこまで医療を受けさせるか」といった健康に関する意識については、人間の子ども以上に差があると感じます。でもきっと飼い主のそばで暮らせるペットたちは、誰かと比べたり羨むことなく、みな幸せなのだと思います。そうであってほしいという、願望も込めて。

報道を見た限り、GACKTさんの行動は大変衝撃的でしたが、譲渡された子には、幸せになってほしいですね。

【筆者紹介】
「シティビルサービス札幌」
津田 芳典(つだ・よしのり)社長

http://city-bld.net/

1980年札幌市生まれ。大手不動産賃貸会社で7年間勤務後、不動産管理会社に転職。11年独立。「ピタットハウス南郷7丁目店」「ピタットハウス中島公園店」「ピタットハウス北12条店」も運営。私生活では愛犬5匹(トイプードル、チワワ)と暮らす。写真はねおくん(♂・4歳・トイプードル)。

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