「ペットと賃貸」第13回目のコラムとなります。本日もよろしくお願いします。

4月になり、新年度がスタートしました。進学されたり、社会人になられたりと、さまざまな新生活が始まっていることと思います。これまでとは違う環境に身を置くと、さまざまな発見がありますよね。それは経験、そして知識へと繋がっていくはずです。新生活を送るみなさんに、エールを送ります。

春といえば、出会い――。
わんこやにゃんこも春に産声をあげることが多く、新生活が落ち着く頃には、ペットのお迎えを考えられる方もいるかと思います。

ペットと暮らす際、大切なことはたくさんありますが、今日は不動産管理会社の経営者として〝住まい〟や〝暮らし〟の観点から、いくつかアドバイスをお伝えします。

楽しい散歩!だけど……排泄マナーや除草剤に注意

まず配慮すべきことは、散歩させる際の「排泄の場所」です。よく「外だからどこでもいい」と、いわば〝垂れ流し〟のようにさせている飼い主さんも見かけますが、犬が苦手な方からすると、迷惑極まりありません。

自分の家の敷地ともとれる場所におしっこの水たまりがあれば、例え愛犬家であっても、不快に感じるかもしれません。もしもそういった場所で排泄してしまった場合は、ペットボトルなどに入れた水で、サッと流すことをオススメします。当たり前ですが、糞は必ず持ち帰って処理しましょう。

実は〝歩く場所〟というのも大切です。これからの時期は、除草剤をまかれるお宅も増えてきます。万が一、パピーや小型犬が顔を近づけてしまったら、致命傷になりかねません。

犬との暮らしは楽しく、特に〝お散歩デビュー〟は飼い主さんも気持ちが浮かれがちです。しっかりと〝客観視〟できる目を持ち、愛犬の安全の確保と、地域への配慮を忘れないいただきたいです。

〝ペット臭〟軽減のため、定期的なシャンプーや換気を!

続いても愛犬のため、そして周囲への配慮につながるお話しですが、散歩やお出かけをしないわんこであっても、定期的なシャンプーやトリミングはおこなうべきだと思います。いくら可愛い愛犬であっても、生きものである以上、匂いがするもの。衛生を保つためにも、ケアしてあげてほしいです。

それでも毎日暮らしていると、どうしても室内には〝ペット臭〟が染みつきます。自分ではなかなか気づけないものですが、ペット愛好家でない人からすると、鼻につくケースが少なくありません。匂いの程度によっては、共用部にまで広がります。

一日数分であっても、窓を開けての換気や、空気清浄機の設置などを心がけましょう。窓やドアを開ける際には、わんこやにゃんこの脱走に、くれぐれもご注意ください!

これらは騒音(鳴き声)などに比べ、配慮さえできていれば、防いでいけることだと思います。マンションとはある意味〝住人との共同生活〟。ペット愛好家もそうでない人も、互いの暮らしを尊重していけるのが理想です。

そういった思いやりのある人たちが多く暮らすマンションは、自ずと共用部がきれいだったり、ゴミの分別マナーもしっかりできていました。新生活、みなさんも気持ち良く暮らしていきましょうね!

【筆者紹介】
「シティビルサービス札幌」
津田 芳典(つだ・よしのり)社長

http://city-bld.net/

1980年札幌市生まれ。大手不動産賃貸会社で7年間勤務後、不動産管理会社に転職。11年独立。「ピタットハウス南郷7丁目店」「ピタットハウス中島公園店」「ピタットハウス北12条店」も運営。私生活では愛犬5匹(トイプードル、チワワ)と暮らす。写真はねおくん(♂・4歳・トイプードル)。

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