今年も1/12が終わろうとしていますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
つい先日、道内の民放テレビで、弊社が管理する物件のゴミステーションに、チワワが遺棄されていた出来事が報じられました。
「ペットと賃貸」Vol.15 弊社管理物件のゴミステーション(札幌中央区)に捨てられていたチワワについて
http://oneheart.fun/pr/pettochintai15/
未だ遺棄した犯人は見つかっていませんが、取り上げられることで、多くの人に飼育放棄の現実を知ってもらい、終生飼育が当たり前になることを願っています。
さて、世の中はオミクロン株が猛威を奮い、北海道も再び蔓延防止等重点措置が開始となりました。人間社会では生活様式が変わり、大変な状況ですが、私たちのそばには、いつも変わらずに癒しをくれる愛犬・猫がいます。小さな命にできるだけ笑顔で向き合うためにも、前向きに暮らしたいですね!
札幌は雪が多く、春が恋しい時期でもありますので、少し早いですが、今回は「新生活・引越し」に向けたお話をさせていただきます。
“動物病院の近い場所”がオススメ
ペットとの家探しにおいて、ぜひ重要視していただきたいのが「動物病院の近さ」です。これは私自身も主軸に置いて、引越し先を決めてきました。
ペットと暮らす人はご存知の通り、彼らはいつ何時、病院にかからなければいけなくなるか、わかりません。言葉が話せない分、急激に体調が悪くなることもあります。
かかりつけの獣医師が近くにいればいるほど、移動時間も短縮できますし、迅速に診てもらえる可能性が高くなります。特にシニア犬・猫がいる人や、これからパピーを迎えようという人には、頭に入れておいていただきたいです。
中〜大型犬であれば、散歩が日課になると思いますので、散歩に適した道があるかどうかも、視野に入れておくといいかもしれません。公園の有無に関しては、犬がNGのところもありますので、そこまで意識しなくてもいいかなと思います。
マンションによっては、共用部に「ペットの足洗い場」、「トリミング台」のあるところもあり、一見とても魅力的に感じますが、現実的に使用するかどうかは“清掃が行き届いてるかどうか”になるのではないでしょうか。泥だらけだったり、毛が散乱していれば、我が子に使用する気にはなれないでしょう。
引越しとなると、みなさん自分の住む“部屋”ばかりに目がいきがちですが、共用部にも目を向けることで「管理体制(清掃)」や「入居者の質」が見えてくることがあります。これは不動産で働く人間ならではの視点で、親しい人が家探しをする際には「共用部もしっかり見て!」とアドバイスしています(笑)。具体的には、掲示板の掲示物がしっかりしているか、清掃が行き届いているか、というところです。
管理人の有無については、人がいて安心な反面、管理者の性格などによっては、事務的に処理する人もいる一方で、ゴミの出し方などに細かく目を配る人もおり、特にペットにあまり理解のない人であれば、厳しく管理されることもあるかもしれません。よってこれは、良し悪しがあると言えるでしょう。
賃貸マンションですから、すべてが満点とはいかないかと思いますが、少しでも理想に近い物件を見つけて、ペットと快適な暮らしを送ってほしいと思います。
【筆者紹介】
津田 芳典(つだ・よしのり)
1980年札幌市生まれ。大手不動産賃貸会社で7年間勤務後、不動産管理会社に転職。11年不動産管理会社を設立。24年に会社売却し、第二の人生として新たなスタートを切る。愛犬4匹(トイプードル、チワワ)と暮らす。