先月、わんにゃんハートに1通のメッセージが届きました。散歩中の愛犬(チワプー)が、家から飛び出してきたノーリードの犬に襲われて亡くなってしまうという、大変痛ましいものでした。

編集者も今春、愛犬のヨーキーがノーリードの犬に襲われて亡くなり、同様の経験をしています。

▼【ノーリードはやめてください】
犬に襲われ、愛犬が命を落とした記録
http://oneheart.fun/recommend/fafa/

チワプー(以下Tちゃん)の飼い主・Aさんのご意向もあり、改めて「ノーリード」や「脱走」の危険性についてを発信します。

※プライバシー配慮のため、わんこや飼い主のお名前、事故の起きた場所は伏せさせていただきます。

一瞬の出来事で、尊い命が犠牲になる

事故が起きたのは10月17日。雨が少し弱まってきたところで、Aさんは外でしか排泄しないTちゃんの散歩に出かけました。

「ある家から犬が飛び出してきて、本当にあっという間の出来事でした。気がついたときにはTが倒れていて、すぐに抱きあげないと、と思った記憶があります。咄嗟に泣き叫びながら、心臓マッサージをしました。Tは一瞬、私の顔を見て、しっぽを振ってくれましたが、その後、鼓動が止まりました。すぐに病院へ運びましたが、戻ってきてはくれませんでした」(Aさん)

Tちゃんを襲った犬には前科があり、以前もTちゃんに軽傷を負わせているとのこと。その際、Aさんは加害者側に厳重注意を促しましたが、改善されませんでした。

いまでも事故の瞬間を思い出し、パニックに陥るというAさん。辛い心境を、こう語ります。

「悲しい、寂しい、悔しい、胸が痛い……T、守ってあげられなくて本当にごめんなさい。二度とこんなことが起きないよう、すべての飼い主さんへお願いしたい。犬の脱走、ノーリードは絶対にやめて!!どうか責任を持ってほしい」

リードは愛犬だけでなく、周囲にとっても命綱

驚くほど一瞬で命が奪われたり、取り返しのつかないことになる犬同士の事故。Tちゃんを襲った犬に、しっかり「飛び出し防止策」やリードによる係留ができていれば、防げたことではないでしょうか。「犬同士のことだから、起きても仕方がない」では済まされません。飼い主にとっては尊い家族であり、唯一無二の存在です。

本来、リードを握る飼い主の手には、人間の「意思と愛情」が混在しており、犬の本能をコントロールできるはずです。リードや係留がされていないのは、言語道断。日本のほとんどの地域で、ノーリードは条例違反になっています。犬同士の咬傷事故のみならず、交通事故や迷子になる危険性も秘めているのです。

先日(11月16日)、誕生日を迎えるはずだったTちゃん。Aさんは「お祝いできなくて、ごめんね。もっともっと、あなたと一緒にいたかった。お誕生日おめでとう。ありがとう…」とSNSに残しています。

Tちゃんの死を無駄にしてはいけません。リードや係留は我が子だけでなく、周囲の犬や人、環境にとっても「命綱」になることを、決して忘れないでください。

Tちゃんのご冥福を、心からお祈り申し上げます。

ぜひシェアをお願いします