いつもわんにゃんハートに関わってくださる愛犬猫家のみなさま、業者のみなさま、ありがとうございます。編集担当の後藤です。
私事ながら、昨年の4月19日に愛犬のファーファを亡くし、一年が経ちました。ご存じの方もいるかもしれませんが、札幌市内でノーリードの犬に襲われ、一瞬で未来を奪われた被害犬の飼い主です。
【ノーリードはやめてください】ノーリードの犬に襲われ、愛犬が命を落とした記録
http://oneheart.fun/recommend/fafa/
法律上、モノ扱いされてしまう動物の理不尽な事故や死は、なかなか世に出ることさえなく、風化していくのも早いです。〝公私混同〟や〝媒体の私物化〟と言われてしまうかもしれませんが、私は命を守ることが何よりも大切だと感じています。
一年経って、冷静になった考えと、変わらない気持ち。今日はファーファのママとして、お話しさせてください。
ファーファの事故があってから、全国でこんなにも動物の悲しい事故が起きていること、人間とはまるで違う扱いで処理されること、それによって被害者は、二次被害とも言える哀しみを味わうことを知りました。
【ノーリード・脱走】に細心の注意を。犬に襲われて亡くなったチワプーの飼い主が語る「すべての飼い主へ、責任を持って」
http://oneheart.fun/recommend/responsibility1/
動物愛護法の成熟を願う前に、まずは不幸な出来事をなくしていく必要があります。虐待や飼育放棄は、言語道断です。いくら法律が動物に優しくなろうとも、一度亡くなった命が戻ってくることはありません。いくらお金をもらっても、加害者が罪を償っても、同じあの子が帰ってくることはありません。
私は愚かで、最初はファーファの死を全く受け入れられませんでした。夜な夜な眠剤で朦朧とする中、クローン技術を調べたり、どうやったらもう一度会えるのかと、非現実的なことばかりを空想していました。
「ファーファが加害犬側だったら、どんなに良かったか」
これは何度も思いました。もう一生外に出せなくなってもいい、後ろ指を指されてもいい。ファーファが生きていてさえくれれば……と。とても愚かな考えです。でもそれほど、こんな形での別れを理解することができませんでした。
温度差こそあれど、私の知る範囲では、被害者が〝普通の精神と日常〟を取り戻すのには、長い時間を要します。もう誰にもこんな苦しい経験をしてほしくありません。奪われていい命などありません。ここが最も伝えたいことであり、変わらない気持ちです。
ノーリードはほとんどの地域で「条例違反」とされていますが、違反だからやめようではなく〝なぜリードをする必要があるのか〟という原点が大切な気がします。
詰まるところ、すべて飼い主の責任の上で〝命を守ることができればいい〟のです。ただその命とは、我が子だけでなく「他の犬や人」も含めて、お考えいただきたいと思います。
フリーで楽しく走る愛犬も、命あってこそ。限りなく100%に近い安全を目指すのが、飼い主としての務めではないでしょうか。犬は飼い主がすべて、ですから。
「わんにゃんハート、小うるさいな」
そんな風に思われても、嫌われても、私は犬を守りたいです。それがファーファにできる罪滅ぼしであり、動物を愛する編集者としての使命だと信じています。
#ノーリードはやめましょう